野菜をまるごと食べよう
(phot by Acru シノハラ トモユキ )
人間も身体を構成する部分で意味のない部分がないように
野菜のどの部分においても必ず意味があります
全体のバランスをとるためにどれも必要なものです
仏教用語で一物全体といいますが、
できるだけ全部まるごと食べる大切を説いています
全部を食べる事が人体の全体のバランスをとるためによいと考えられるからです
小魚だったら頭やしっぽも全部、野菜もできるだけ根や葉、皮も含めて、
穀物だったら精白しないで食べることを大切とされます
例えばにんじんのへたはごっそり切らずにギリギリ削ぐようにして食べること
野菜のへたの部分は命の根源です
芽を出し上に伸びて行く力、そして根を張り地に足を地につける力を持っています
皮を食す事は、まさに身を守るための肌を強くする力、瑞々しさを保つ力を得る事になります
栄養学的に見ても野菜の部分には、その役割に合わせた栄養成分が含まれています
葉っぱは紫外線から守る成分、土の中の実の皮には雑菌から守る成分、というように
野菜によっては食しにくい皮や部分がありますね
へたや種、根っこの部分、固い茎などもそうです
そういうところにこそファイトケミカル(イソフラボン、カテキン、ポリフェノール、リコピンなど)を多く含みます
抗酸化作用があり、免疫力を高めます
食しにくい野菜の部分はキッチンでボールに集めておき、お鍋でコトコト煮る事で野菜のお出汁として使えます
塩を加えるだけでもおいしいスープになりますし、味噌汁や煮込みものの料理の出汁に使えます
野菜の細胞を守っているセルロースが壊れて栄養分が溶け出し、生では吸収しにくい栄養分を得る事ができます
また、精白したり野菜の皮をむくなどの部分食をしているより出来るだけ全体食をしていると、物の見方、捉え方も大きくなります
余裕が出たり心が広くなったり穏やかになります
体感してみてください